こんにちは😀
おとなとこどもの経堂歯科です🦷
今日は歯ぎしりやくいしばりを予防するナイトガード(マウスピース)について説明します❕
歯ぎしり・食いしばり
睡眠中に歯をすり合わせてギリギリと音を立ててしまうことを「歯ぎしり」といいます。
音を立てずに力を入れて歯をかみ合わせることを「食いしばり」といいます。
歯ぎしりは無意識に行われていることが多く、就寝中気づかずしていることが多いです。
食いしばりは何かに夢中になっていたり、ストレスと感じている時に起こりやすいです。
歯ぎしり・食いしばりの原因
①ストレス
主な原因は、強いストレスによるものだといわれています。
歯ぎしりやい食いしばりをすることで、ストレスや不安を無意識のうちに解消していると考えられます。
②歯並びや噛み合わせ
歯並びや噛み合わせが悪いと、歯ぎしりや食いしばりが起こることがあります。
歯を噛み合わせたときに、一部の歯が強く当たっていたり被せ物の高さがあっていないと、
噛み合わせが安定せず、歯ぎしりの原因になったりします。
③集中している時間が長い
何かに集中しているときに、無意識のうちに食いしばってしまう場合があります。
これは、歯を食いしばることで集中力が増して力を発揮しようとするからです。
④枕の高さ
高さの高い枕を使用していたり、合っていない枕を使っていると、歯ぎしりが起こりやすくなるといわれています。
高さの高い枕を使って寝ると、首に角度がつくため、うつむいた状態になりやすいです。
その時の奥歯は噛みしめたような状態になっています。
また睡眠が浅いことも歯ぎしりの原因とされています。
歯ぎしり・食いしばりが与える悪影響
①歯のすり減り・破折
歯を左右にギリギリと強くこすり合わせて動かすと、歯はすり減ってしまいます。
最悪の場合割れてしまうこともあります。
ひどい状態になると歯の表面にあるエナメル質が削れてしまい、内部の象牙質が見えてしまいます。
②詰め物や被せ物が取れてしまう
歯に強い力がかかると、詰め物や被せ物が取れてしまうことがあります。
ひどい場合は割れてしまうこともあります。
③歯周病の悪化
歯周病とは、歯垢(プラーク)の中に存在する細菌によって、歯肉に炎症を起こしてしまったり、
歯を支えている顎の骨を溶かして、最終的には歯が抜けてしまう病気です。
歯ぎしりによって歯の根元に強い力が加わると、歯と歯茎のすき間が広がり、
そこに細菌が繁殖しやすくなります。
歯周病の方が歯を強く噛みしめてしまうと、歯を支えている顎の骨に負担がかかり、
骨の吸収が急激に進行します。
④知覚過敏
歯ぎしり・くいしばりによって歯の根元や噛む面が削れたり、亀裂が入ることがあります。
その結果、神経に刺激が加わり、冷たいものや温かいものがしみるようになってしまいます。
⑤骨隆起(こつりゅうき)
顎の骨に過度な力が加わると、歯肉の部分にこぶ状の骨隆起ができることがあります。
これは、入れ歯の装着に支障をきたすことがあったり、発音がしづらくなったりします。
⑥顎関節症
顎の関節や筋肉の痛みを感じて大きく口を開けられなかったり、関節から「ガクッ」と音が鳴ったりします。
⑦頭痛や肩こり
歯ぎしりや食いしばをすると、顎から頭の横に広がる側頭筋を使います。
歯ぎしりをすると、側頭筋が緊張して頭痛が起こることがあります。
⑧歯並びや見た目への影響
顎の筋肉が発達して、エラが張ったような印象になることもあります。
歯ぎしり・食いしばりの対処法
①就寝時のマウスピース(ナイトガード)の装着
マウスピース(ナイトガード)は就寝時に装着します。
就寝時に装着することで、噛み合わせが高くなるため、歯ぎしりや食いしばりから歯を守ってくれます。
ソフトタイプ:ゴム製の柔らかい素材で違和感は少ないですが、力が強い方は穴が空いてしまうことがあります。
ハードタイプ:レジンの硬い素材で少し違和感はあります。穴が空くことが少ないです。
料金は3割負担でおよそ¥3,000~5,000程度となります。
[メリット]
・歯ぎしり・くいしばりによってかかる力を分散できる
・歯ぎしり・くいしばりによって歯が削れるのを防ぐことができる
・顎の関節を守ることができる
・悪い噛み合わせを調整できる
[デメリット]
・装着時の違和感
・正しく保管しないと不衛生
・起床時に顎に痛みやだるさを感じることがある
②噛み合わせの調整
歯ぎしりやくいしばりによる悪影響を改善するために、噛み合わせを調整します。
嚙み合わせる力を分散させ、正しい噛み合わせにします。
③ストレスのコントロール
歯ぎしりやくいしばりを改善させるためには、ストレスコントロールは非常に大切です。
歯ぎしりやくいしばりの主な原因は「ストレス」によるものが多いため、ストレスを取り除きましょう。
④意識をする
日常生活で歯をくいしばっていることがある方は、意識的に顎の力を抜いてみましょう。
また、お口のストレッチやマッサージも効果的です。
まとめ
気づかないうちにしてしまっている歯ぎしりやくいしばりは、悪影響が多いです。
自分ではわからないという方は一度歯医者へ行き、確認してもらうことをおすすめします😀