みなさんこんにちは。おとなとこどもの経堂歯科です。
みなさんは現在お使いの歯ブラシをどのようにして選びましたか?
単に安いからとか、ヘッドが小さいから磨きやすそうとか、毛が柔らかいほうが好きとか、大まかな基準はお持ちかと思いますが、所詮、「たかが歯ブラシ」です。
何を使っても大差はないように思いますが、実際に使ってみると、使いやすいとか、気持ちがよいとか、お口の中は以外にも敏感です。
そうです、「たかが歯ブラシ」ですが、「されど歯ブラシ」なのです。
そしてそこには知識や情報が大きく影響していることも否めません。
何の情報もなく与えられた歯ブラシを使うのと、その歯ブラシの特徴やコンセプトを聞いたうえでつかうのとでは磨き心地が大きく変わりますよ。
人の脳と口腔内のつながりはそれほど強いのです。
また、その中でも大事になってくるのが歯ブラシの交換についてです。
今回は歯ブラシの交換についてお話させて頂きますね~
歯ブラシの交換について
歯ブラシの交換についてです。
そうなんです。意外にも、とても大切なポイントなのです。
みなさんは歯ブラシの交換はどれくらいでしていますか?
1ヵ月?3ヵ月?もしくは半年や一年?
歯ブラシの交換の目安は「1ヵ月」が正解です。
また、見た目的な目安としては歯ブラシを背から見てもはみ出る、もしくは変色していると交換の時期となっています。
それでは歯ブラシの交換が必要な理由についてお話させて頂きます。
歯ブラシの交換が必要な理由
①衛生面
ほとんどの場合、歯ブラシは使用後に水洗いのみで保管されます。
使用後の洗浄は軽く水に通す程度で済ませている方も多く、適切な行われていない可能性があります。
加えて、濡れたままの状態が続くと毛束内で細菌やカビが繁殖しやすいのです。
特に携帯用の歯ブラシは、濡れたままキャップを付けてそのまま保管される方も多いのではないでしょうか。
衛生面でのポイントは、しっかり洗浄し、歯磨剤や汚れ、水分を残さないことです。
特に密毛タイプの歯ブラシや天然毛などの吸収率が高い歯ブラシは細菌などが繁殖する可能性も高く、注意が必要です。
さて、みなさんは歯ブラシをどこで保管されていますか?
多くの方は洗面所に保管されていますが、意外にも多いのが浴室なのです。
浴室は湿気や温度が細菌やカビにとって好環境な場所であるためNGです。
歯ブラシは、風通しの良い場所でほかんするようにしましょう。
②毛の弾力、毛先の変形によるプラーク除去率の低下
歯ブラシでプラークを除去する際、毛の弾力も大きく影響します。
いわゆる毛の「コシ」は、毛先が歯面を跳ね返し、プラークを剥ぎ取る力です。
1ヵ月間使用した歯ブラシは、見た目の変化がなかったとしても毛の弾力性や形態に変化が見られます。
特に極細加工が施されているような歯ブラシの場合、適切なブラッシング圧であっても長期間の使用で毛先が折れ、細部への到達が困難になるのです。
歯ブラシは口腔内の清掃を期待して使用する以上、機能が失われたら交換しなければその効果は得ることは難しいのです。
③歯や歯肉へのダメージ
多くの人たちは、毛先が大きく広がった歯ブラシで清掃していると手ごたえを感じにくくなるため、さらにブラッシング圧を強めてしまう危険性があります。
無意識に歯や歯肉への負担を加えることが習慣とならないように、早めに歯ブラシを交換し、ブラッシング圧を改善する必要があります。
このように、歯ブラシの交換を適切に行い、状態の良い歯ブラシを使用して頂くことは、患者さんにとって衛生的でかつ効率の良いプラークコントロールに繋がります。
口腔衛生に対して関心が高まる中、歯ブラシの交換やかんりについてはまだまだ意識が低く、数年にわたって同じ歯ブラシを使っている方や、毛束内に食物残差が挟まったまま平気で口腔内に挿入する方もいます。
あまり意識されてない歯ブラシの交換や管理についても、私たち歯科衛生士が提案させて頂きます。
世界ではエコロジーへの関心が一層高まる中、たった1ヵ月で歯ブラシを交換することに抵抗を感じる方もいらっしゃるかと思います。
しかし、使い捨てではない大切な口腔のために、そして全身の健康のために、できるだけ状態の良い歯ブラシを使用して頂くことが私たち歯科衛生士の務めであると思っています。