みなさんこんにちは!おとなとこどもの経堂歯科です🌼
今日は歯磨剤(歯磨き粉)についてお話させて頂きますね!歯磨剤を使用する目的って何でしょうか。
歯磨きって水だけじゃだめなの?と思っている方もいるのではないでしょうか。私も以前はそう思っていました。
歯磨き粉を使う理由は「清涼感がありさっぱりするから」「薬剤がはいっていることで虫歯や歯周病の予防に効果があるから」という答えが考えられると思いますが、それ以外のメリットとしては「歯磨剤をつけた方がプラーク除去効果が高い」「歯磨剤を付けて磨くとプラーク付着量が減少する」ということが分かっているんです。
このように歯磨剤にはプラーク除去力をあげ、そしてプラークそのものを付着しにくくするという効果があるのです。その他にも歯周病やう蝕予防だけでなく知覚過敏症状を軽減したり着色を除去しやすくなるなど、歯磨剤の効果は様々です。
みなさんは歯磨剤の後ろに記載されている成分表などを見たことはありますか?それぞれの成分についてご説明させて頂きますね。
清掃剤(研磨剤)、、、歯の表面を傷つけずにプラークやステインなど歯の表面の汚れを落とす
湿潤材、、、歯磨剤に適度な湿り気と可逆性を与える
発泡剤、、、口中に歯磨剤を拡散させ汚れを除去する
粘結剤、、、紛体と液体成分を結合させ保型性や適度の粘性を与える
香味剤、、、香味の調和を図る、爽快感と香りをつけ、歯磨剤を使いやすくする
保存料、、、変質を防ぐ
次にフッ素成分についてです。現在日本で販売されている歯磨剤の約90%にはフッ化物が含まれています。フッ化物には以下三つの効果があります。
①初期う蝕の修復促進(再石灰化促進)
再石灰化とは酸により脱灰した歯面を補うことです。う蝕の原因菌が酸を産生するとエナメル質の成分であるカルシウムやリンが溶け出します。この溶け出したカルシウムやリンが溶け出します。この溶け出したカルシウムやリンは再びエナメル質に取り込まれてもとに再結晶しますが、このとき唾液中にフッ化物が存在するとこの再石灰化そ促進させてくれます。
②歯質強化
歯の成分ハイドロキシアパタイト(酸に溶けやすい)の結晶にフッ化物が作用するとフルオロアパタイトになります。フルオロアパタイトは酸に対して溶けにくく、また、溶けるときにもフッ化物を放出し再石灰化を促進します。
③う蝕原因菌の活動抑制
フッ化物は細菌の有機酸の生産を阻害します。
歯磨剤の重要性については以上のことでバッチリです☺続きまして、市販の歯磨剤と歯医者さんで売っている歯磨剤のちがいについてお話していきます。
歯科専売品と市販の歯磨剤の違いは、低発砲、低香味、低研磨性であるということです。そしてこの三つの性質は少量洗口に向いています。みなさんは歯磨きを終えた後、どれぐらいお口をゆすいでいますか?
フッ素入りの歯磨剤で磨いた場合などは、お口をゆすぐのは1回でいいのです。1回が、いいんです。大量の水で何度もお口をゆすいでしまうとせっかくお口の中にあるフッ素も一緒にながれてしまいます。このようなことから少量洗口が大切になってくるので、泡立ちにくく、香味が少ない歯科専販売の歯磨剤は少量洗口に適しているということになります。
歯磨き粉は沢山の種類があり、どれにしたらいいのか分からない!という方、沢山いらっしゃるのではないでしょうか。是非一度歯科衛生士に相談してみてくださいね。
自分に合った歯磨き粉を使ってお口の中の健康を保ちましょう!