こんにちは🌞おとなとこどもの経堂歯科です🦷
定期健診の際に「子供の歯に白い点のようなものが・・・」と気にされている方も多くいらっしゃいますので、今回は「ホワイトスポットについて」説明します😊
ホワイトスポットの原因
ホワイトスポットの原因は主に「初期虫歯」や「エナメル質形成不全」の二つに分けられます。
①初期虫歯
虫歯の初期段階に、歯の表面からミネラル分が溶け出す脱灰という症状が起きます。
脱灰を起こすと歯は光沢を失い、白く濁り始めます。これが初期の虫歯です。(ホワイトスポット)
脱灰が進むと歯はどんどん溶けていきますが、初期の段階ではまだ歯の黒ずみは現れず、しみる感覚や痛みはありません。
虫歯菌が酸を放出して脱灰を起こすと、エナメル質に含まれているカルシウムやリンが溶けてしまい歯の密度は低くなっていきます。歯が空洞の状態に近づいていくため、どんどん歯の組織はもろくなり、穴があいて黒くなっていきます。これが皆さんの知っている虫歯です。
白く濁っている初期虫歯の段階でしたら、特別な歯磨き粉やフッ素などで再石灰化を促してあげることで、白さを薄くできることができる、比較的治りやすい症状です。
②エナメル質形成不全
エナメル質形成不全は先天的または後天的な歯の変色のことです。虫歯とは全く異なります。生まれつきエナメル質がうまく形成されず、歯に変色をきたす症状です。歯が生えた最初からある場合は「エナメル質形成不全」の可能性が高いです。お子さんの歯にないか一度ご確認ください。
エナメル質がうまく形成されていなければ虫歯菌は侵入・破壊がしやすい=虫歯になりやすいです。エナメル質形成不全と診断されたときは、原因として何が考えられるのかっを判断したうえで、それぞれの原因に合わせた治療とエナメル質への治療を並行しなければなりません。
ホワイトスポットの治療方法
ホワイトスポットが現れたときは、虫歯治療のようにしっかりと削る必要はありません。ではどのように対処したらよいでしょうか?
①フッ素・MIペーストで再石灰化
「フッ素」はご存じの方も多いかと思いますが虫歯菌の働きを弱めて歯の再石灰化を促し、歯に健康を保つとされています。ホワイトスポットが気になる部分に塗布することで歯質を強化できるため、削らない治療としておすすめです。
「MIペースト」は牛乳に含まれるがゼインと呼ばれる成分と豊富なミネラル成分で作られています。フッ素と同様に虫歯予防に役立つ成分です。フッ素配合している歯磨き粉を使って歯を磨いた後に、ホワイトスポットが気になる部分に塗って、吐き出さずに30分置くだけで虫歯予防の働きが期待できます。
ただ、白さが薄くなるなど、完全に元には戻らないケースが多いので期待のし過ぎは禁物です。
②削って詰め物をする・治療
ホワイトスポットは虫歯になりかけの部分です。そのまま削って通常のように詰め物をする方法も可能ですが、詰め物をしただけでは取れてしまったり虫歯が再発したりする恐れがあります。
歯は初期段階であれば再石灰化による治癒が可能です。ホワイトスポットの進行度によっては、歯を削らずに浸潤治療やフッ素・ペーストによる予防治療も選択できます。
削らない治療も可能
今回は虫歯の初期段階であるホワイトスポットの特徴と原因、治療方法について紹介しました。歯の色味に少しでも違和感があれば、その部分は放置せずに早めに来院しましょう。
健康な歯をできる限り削らず健康に保つためにも受診することをおすすめします。
当院は「フッ素配合歯磨剤」「MIペースト」どちらも購入可能ですので気になる方は是非お待ちしてます☺️