こんにちは😃おとなとこどもの経堂歯科です🦷
「何度も通院しているのに症状が続くのはなんでだろう…」
「どうして歯科医院に通っているのに症状が良くならないんだろう…」
このようなお悩みはありませんか?
実は歯周病は歯科医院での治療だけでは治らないのです。
なぜ治療だけでは治らないのか、お話していきます。
1.ズバリ、歯周病は治るの?
残念ながら、歯周病は基本的に治りません。
ただ“治らない“とは、病気になる前の状態に完全に戻すのは難しいということです。進行を食い止め、炎症をおさえて健康状態に戻すことは可能です。
健康な状態に戻すためには、歯科医院での適切な歯周基本治療とセルフケアを行う必要があります。
2.具体的な治療方法
歯垢、歯石除去
初期の場合(出血する、少量の歯石がついている)
①歯周ポケットの検査
歯周病の進行具合の診断と説明を行います。
②歯肉の上の歯垢、歯石汚れを除去
③2回目の歯周ポケットの検査
中等度の場合(歯肉がむずがゆい、ぶよぶよに腫れ出血する)
①、②、③に加えて
④歯肉の中の歯垢、歯石除去
⑤3回目歯周ポケットの検査
重度の場合(歯肉の腫れ、出血に加え歯がグラグラする)
①②③④⑤に加え
⑥再度歯肉の中の汚れを除去、または外科処置
⑦再度検査
治療終了
治療終了後定期的なメンテナンスを行います。
噛み合わせの調整
場合により、噛み合わせの調整をします。
強く噛み合わせていたり、歯ぎしり、食いしばりで強く力がかかっていると、歯周病の進行を早めてしまいます。
これが一般的な歯科医院での治療方法です。
3.歯周病治療に回数が必要な理由
進行してしまった歯周病は、歯の表面だけでなく、歯周ポケットの中まで汚れが溜まっています。
ある程度進行した歯周病は、全体の歯周ポケットの中の汚れを除去する必要があり、麻酔が必要になる場合があります。
一度で全ての歯を麻酔し、治療を行うことは身体的負担や、長い時間治療時間の確保を考えると難しい為、何回か通院が必要になります。
歯周病を治療していくうえで、忘れてはならないのは、歯科医院でキレイに汚れを除去しても自宅でのセルフケアが上手くできていなければ通院する時間とお金が無駄になってしまうということです。
歯石は柔らかい状態の歯垢が付着して2日ほどで完成すると言われています。
そのため自宅での正しいセルフケアによる”プラークコントロール“が重要になってきます。
4.歯周病治療成功の鍵となるプラークコントロール
大人の人のお口の中の細菌は、歯を良く磨く人で1000〜2000億個、磨かない人で1兆個いると言われています。
プラークコントロールとは、歯周病の原因となる細菌の数を可能な限り減らす。ということです。
歯ブラシの他にデンタルフロスや歯間ブラシ、タフトブラシなどを使用して物理的に歯垢を取ることをいいます。
歯磨きに自信があっても約8割の人に磨き残しがあると言われています。
そのため皆さんも歯科衛生士による、定期的な清掃状態のチェックや、磨き方のレクチャーを受け、実践する努力が必要です。
また、食生活も重要で間食をダラダラしてしまうと細菌を常にお口の中に抱えていることになるので、その分歯磨きをしなければならない回数も増え、プラークコントロールが難しくなります。
5.まとめ
せっかく歯科医院に通院して歯周基本治療を受けているのであれば
正しいプラークコントロール方法を身につけて、効果を最大限発揮させ、
いつまでも自分の歯で大切な人と食事ができるようケアをしていきましょう(^^)