歯周病は治るの?
こんにちは😃おとなとこどもの経堂歯科です🦷
「何度も通院しているのに症状が続くのはなんでだろう…」
「どうして歯科医院に通っているのに症状が良くならないんだろう…」
このようなお悩みはありませんか?
実は歯周病は歯科医院での治療だけでは治らないのです。
なぜ治療だけでは治らないのか、お話していきます。
1.ズバリ、歯周病は治るの?
残念ながら、歯周病は基本的に治りません。
ただ“治らない“とは、病気になる前の状態に完全に戻すのは難しいということです。進行を食い止め、炎症をおさえて健康状態に戻すことは可能です。
健康な状態に戻すためには、歯科医院での適切な歯周基本治療とセルフケアを行う必要があります。
2.具体的な治療方法
歯垢、歯石除去
初期の場合(出血する、少量の歯石がついている)
①歯周ポケットの検査
歯周病の進行具合の診断と説明を行います。
②歯肉の上の歯垢、歯石汚れを除去
③2回目の歯周ポケットの検査
中等度の場合(歯肉がむずがゆい、ぶよぶよに腫れ出血する)
①、②、③に加えて
④歯肉の中の歯垢、歯石除去
⑤3回目歯周ポケットの検査
重度の場合(歯肉の腫れ、出血に加え歯がグラグラする)
①②③④⑤に加え
⑥再度歯肉の中の汚れを除去、または外科処置
⑦再度検査
治療終了
治療終了後定期的なメンテナンスを行います。
噛み合わせの調整
場合により、噛み合わせの調整をします。
強く噛み合わせていたり、歯ぎしり、食いしばりで強く力がかかっていると、歯周病の進行を早めてしまいます。
これが一般的な歯科医院での治療方法です。
3.歯周病治療に回数が必要な理由
進行してしまった歯周病は、歯の表面だけでなく、歯周ポケットの中まで汚れが溜まっています。
ある程度進行した歯周病は、全体の歯周ポケットの中の汚れを除去する必要があり、麻酔が必要になる場合があります。
一度で全ての歯を麻酔し、治療を行うことは身体的負担や、長い時間治療時間の確保を考えると難しい為、何回か通院が必要になります。
歯周病を治療していくうえで、忘れてはならないのは、歯科医院でキレイに汚れを除去しても自宅でのセルフケアが上手くできていなければ通院する時間とお金が無駄になってしまうということです。
歯石は柔らかい状態の歯垢が付着して2日ほどで完成すると言われています。
そのため自宅での正しいセルフケアによる”プラークコントロール“が重要になってきます。
4.歯周病治療成功の鍵となるプラークコントロール
大人の人のお口の中の細菌は、歯を良く磨く人で1000〜2000億個、磨かない人で1兆個いると言われています。
プラークコントロールとは、歯周病の原因となる細菌の数を可能な限り減らす。ということです。
歯ブラシの他にデンタルフロスや歯間ブラシ、タフトブラシなどを使用して物理的に歯垢を取ることをいいます。
歯磨きに自信があっても約8割の人に磨き残しがあると言われています。
そのため皆さんも歯科衛生士による、定期的な清掃状態のチェックや、磨き方のレクチャーを受け、実践する努力が必要です。
また、食生活も重要で間食をダラダラしてしまうと細菌を常にお口の中に抱えていることになるので、その分歯磨きをしなければならない回数も増え、プラークコントロールが難しくなります。
5.まとめ
せっかく歯科医院に通院して歯周基本治療を受けているのであれば
正しいプラークコントロール方法を身につけて、効果を最大限発揮させ、
いつまでも自分の歯で大切な人と食事ができるようケアをしていきましょう(^^)
フッ素の効果
こんにちは😀おとなとこどもの経堂歯科です🦷
むし歯予防に効果があると知られているフッ素にはお口の中でどのような効果があるでしょうか?
今回はフッ素の働きや効果的な使用方法についてご紹介いたします。
フッ素はどのように働くのか
フッ素には大きく分けて3つの働きがあります。
①再石灰化を促進
飲食するとお口の中が酸性になります。その酸により溶けだしたカルシウムやリンを補うこと(再石灰化)を促進します。
簡単に言うと、初期むし歯を修復する働きがあります。
②歯質を強化
歯の表面を覆うエナメル質を、酸に溶けにくい性質に変えて歯質を強くしてくれます。
③菌の働きを弱める
口の中の汚れに潜む細菌の活動を弱め、酸が作られるのを抑えてくれます。
フッ素の使い方
むし歯の発生を防いでくれる効果があるフッ素は、口の中に長く留めておくことが重要です。
①フッ素配合歯磨剤の使用
フッ素配合歯磨剤には様々なフッ素濃度のものがあります。年齢によって適切な使用量や濃度が違いますので注意しましょう。
②フッ素配合洗口液
歯磨きの後、決められた量を用いて、お口の中全体にいきわたるようにうがいをします。
③フッ素塗布
歯科医院の定期検診などで高濃度フッ素を塗布します。
フッ素をお口の中に残すことが大切
お口の中にフッ素が長時間留まることで、より効果を発揮します。
①すすぎは少量の水で1回
歯磨きをしたあとに何度もうがいをしてしまうと、せっかくのフッ素の効果が薄れてしまいます。
歯磨き後は5~15mlの少量の水で5秒間程度ブクブクと1回だけすすぐことをおすすめします。
また歯磨き後は1~2時間は飲食を控えるとさらに効果的です。
②就寝前の使用が効果的
睡眠中は唾液の分泌が少なくなり、口の中の自浄作用が低下するため、細菌が繁殖しやすくなります。
寝る前の歯磨きはフッ素配合歯磨剤を使って、さらに洗口液を使用すると効果的です。
フッ素は身近にある成分
フッ素はほとんnいどの食品に含まれるミネラル成分の一つです。
魚介類、野菜、肉、牛乳、塩、など、ほとんどの食品に含まれており、ビタミンのように毎日摂取しなければならない必須の栄養素に位置付けられています。
大人にも子どもにもフッ素は重要
大人になると不規則な生活や、幼い頃の歯科治療などにより再度むし歯が発生してしまったり、むし歯のリスクが高くなりやすいです。
また、プラークコントロールが悪いと歯周病によって歯茎が下がってしまい、セメント質と呼ばれる表面が弱い部分が露出してしまい、むし歯になりやすくなります。歯科研究ではフッ素配合の歯磨き粉を使用すると、歯の根元のむし歯を67%も抑制可能という結果も存在します。
フッ素を日常的に使用することで、むし歯になりにくい歯を作れます(^^)/
歯肉退縮って??
こんにちは🌞おとなとこどもの経堂歯科です。
皆さんは、「最近、歯茎がやせてきたな」「歯が長くなったような気がする」など思った事はありませんか??
実際、「お口や歯の状態で気になること」のアンケートでも年齢が上がるにつれて、歯肉退縮に悩んでいることが分かります。
なかには、「このままどんどん歯茎が痩せていって、歯が抜けたらどうしよう」と過剰な不安に襲われている患者さんがいらっしゃるかもしれません。
🗣️歯肉退縮はどういう状態??
歯肉退縮とは歯肉が下がって歯根が見えてしまった状態を指します。
50歳以上は100%、小さいお子さんでも8%の方に歯肉退縮が見られます。
🗣️歯肉退縮を診る時は骨を診る!それがコツ!!
歯肉の下に存在している骨が大切になります。
骨の減り方には2パターンあります。
①骨が減るパターン「骨欠損」
もともと骨がないなんて、そんな事あるのでしょうか?
実は骨欠損は案外多いのです。
・小さい顎に大きい歯が並んでいる(歯と顎の大きさのアンバランス)
・顎の骨(歯列弓)から歯がはみ出している(歯の位置異常)
・歯の傾斜がきつい(傾斜異常)
②骨が減るパターン「骨吸収」
もともとあった骨がなくなってしまった骨吸収は、歯周病に加えて、摩耗症、アブフラクション、歯列矯正による歯の移動が原因です。
🗣️なぜ骨吸収が起きるのか??
骨は一度できたらずっと一生同じままではありません。お肌と一緒で常に新しい骨に入れ替わっています。
古い骨は壊され(=骨吸収)新たに骨が作られる(=骨形成)、これを「骨のリモデリング」と言います。
骨を壊す「破骨細胞」が減らした分だけ、「骨芽細胞」が骨を作る、骨吸収と骨形成のバランスがとれた状態が正常な骨のリモデリングです。
健康な歯周組織ではこの2つの細胞が協力し合ってちょうど良いバランスが保たれています。ところが、歯周病になって歯周組織に炎症が起こると状況が一変します。破骨細胞がどんどん活性化し、どんどん骨を破壊します。そのスピードに骨を作る骨芽細胞はとてもじゃないが追いつけず、骨は減っていきます。
🗣️歯肉退縮が起こりやすい人はどんな人??
患者さんが元々持っている「骨の厚み」と「歯肉の厚み」によって歯肉退縮になりやすいかどうか決まります。
🗣️歯肉退縮を防ぐには
ブラッシング圧や歯ブラシの毛先の当て方にも注意して下さい。「ブラッシング指導=プラークの除去」とばかりに、強いブラッシング圧がかかると歯肉退縮を引き起こしてしまいます。毛先の当て方も大切です。
歯肉退縮で悩んでいる方‼️
是非、当院にいらして頂いて適切なブラッシング方法を一緒に確認しましょう🎶
お気に入りのフロスの見つけ方
こんにちは😀おとなとこどもの経堂歯科です🦷
今回はデンタルフロスについてお話していきます🪥✨
みなさんフロスを使っていますか?
そもそもデンタルフロスを使うメリットをご存じですか?
「歯と歯の間を綺麗にするだけ」と思っている方も多いのではないでしょうか?
そんなことはありません!フロスを使う事で歯にとってたくさんいい効果が得られます(^^)/
歯にとってたくさんの良い効果が得られるフロスですが、日本人のフロスの使用率は約20%程といわれています。
実際に定期健診の際「フロスは使っていますか?」とお聞きすると
「買ってみたけど使い方が難しい」
「面倒でやっていない」
「フロスがひっかかる、取れない」
「詰め物がとれてしまいそう」
という方が多いです。
ですが、フロスを使わない方が歯にとって良くはありません。
歯ブラシで磨ける部分は表面だけで、歯と歯の間は当然汚れが残ったままになります。
歯周病の改善や口臭予防にも効果的なことは知っていますか?
口臭の原因は歯周病や食べ物、内科的な疾患などいくつかありますが、特に歯周病の方は独特なニオイがします。このニオイは歯周病菌のニオイです。フロスを使った後に、ニオイを嗅いでみてください。それが歯周病のニオイです。
このように歯周病のニオイは毎日のセルフケアをしっかりやることで改善していきます。
デンタルフロスのメリット
・歯垢除80%まで上がる
・歯ブラシで届かない歯と歯の間をしっかりとケアできる
・虫歯のセルフケアができる
・詰め物・被せ物の不具合も発見できる
・歯周病の予防、チェックができる
・口臭が少なくなる
フロスの種類について
フロスにも様々な形状や種類があります。
「Y字型タイプ」
「糸タイプ」
ワックスがついているもの、水分に反応してスポンジ状に膨らむものなどがあります。
いろいろなフロスがあり、自分にはどのフロスがあっているのか分からないという方のために歯科衛生士オススメのフロスを何点かご紹介していきます(^^)/
歯科衛生士おすすめデンタルフロス
①フロアフロス
歯科衛生士の私が特におすすめしたいものはフロアフロスです。
糸タイプなのですが、今まで使ったフロスの中で1番感動したフロスです。
384本の糸が束になっていて、唾液の水分で糸がスポンジ状になり、歯肉を傷つけずに優しくケアできます。SNSでも話題になっているそうです!芸能人の方も使用していると話題なのがこのフロアフロスです。
当院では2種類購入可能です(^^)/
・持ち運びに便利なコンパクトタイプ(45m)
・家族みんなで使える大容量タイプ(250m)
②ウルトラフロス
こちらはホルダータイプのフロスです。
「糸のタイプのフロスだと難しい」という方にオススメです。
Y字型になっているため丈夫で持ちやすく、前歯部から臼歯部まで確実に汚れを取ることが可能です。
③Ciミントワックスフロス
糸にコーティングをしたワックス・フッ素加工タイプです。
滑りがよくフロスに慣れていない方、詰め物や被せ物が多い方にオススメです。
フッ素加工もされているので、虫歯予防にも効果的です。
まとめ
最初から上手にできる人はあまりいません。何回も使っていくうちに、コツを掴んで出来るようになってきますので、一緒に練習して、虫歯一つない口腔内を目指しましょう🫶🏻
歯を大事にしなかったら後悔する?歯を残すためにできること。
「歯を大事にしなかったらどうなる?」と気になる方がいると思います。
歯を大事にしないと後々後悔しそうと感じているものの、どのような後悔があるのか、どのようなリスクがあるのか気になりますよね!
他にも
「歯を大事にしなかった場合に後悔する具体例を知りたい」「歯を大事にすると歯を残せるの?」「歯を大事にしないと歯を失うの?」
歯を大事にしないと、歯を失う可能性が高いです(;_;)
歯を大事にしなかった場合に後悔すること
・見た目が悪くなる
将来的に見た目が悪くなる可能性があります。歯は見た目を決める大きな要素です。
人と話す時や笑顔になる時の歯を大事にしていないと見た目の印象が大きく変わるでしょう!
一度歯を失ってしまうと見た目に自信が持てなくなることもあります。人前にでる機会が多い人は、特に歯を大事にしたほうがいいでしょう(^^)
・食事を楽しめなくなる
歯を大事にしなかったことにより、食事を楽しめなくなってしまいます。食事を楽しめなくなる最大の原因は、うまく咀嚼ができないからです。
咀嚼しにくくなる為、美味しく料理を食べれなかったり、固い物が食べにくくなったりと食事に対して不満を抱くことが多いです。
美味しくご飯を食べられないと、幸福度が下がる方も多いです。
・総入れ歯になってしまう
歯を大切にしないと、将来総入れ歯になってしまう可能性があります。
歯が抜けたり、抜歯する必要が出て来たりなど自然歯がなくなってしまう為です。その為、総入れ歯で対応する方が多いです。
費用も数百万かかってきたり、定期的にメンテナンスしてもらったりと、金銭的な負担が大きくなることで後悔する人もいます。
・滑舌が悪くなり話しにくくなる
歯を大事にしないと滑舌が悪くなる可能性があります。
歯が抜けたり、歯並びが悪いと空気の抜け道や舌の可動域、筋肉のつき方が変わり、滑舌が悪くなることが一般的です。
歯を失う原因
歯を失う原因は大きく3つあります。
・虫歯
虫歯になると虫歯菌が歯を侵食して歯そのものがなくなってしまう可能性があります。
・歯周病
歯周病になると歯を失うリスクが高くなります。
・破損
歯が破損してしまうのも歯を失う理由になります。
具体的には、事故にあって歯が折れてしまうケースなどです。
歯を残すためにできること
・歯科医院で定期的にクリーニングをうける
定期的に歯科医院で診てもらいながらクリーニングをうけるだけで、虫歯や歯周病、その他の歯を失う原因になる要素に対処してもらえるでしょう。
・正しいブラッシングを覚える
正しいブラッシングとは、できるだけ力を入れずに、歯面に毛先をあてて小刻みに動かします。
強く磨きすぎると、歯のエナメル質が傷ついたり、歯肉を傷つけたりと歯のトラブルを起こしやすくなるので注意が必要です。
また、フロスや歯間ブラシを活用するのも有効的な方法です。
・生活習慣を見直す
生活習慣をも見直すことも歯を残すために重要です。
生活習慣を徹底すれば体の免疫力が高まり、結果的に歯を長く残すことに繋がってくるでしょう。
歯を失って後悔しないためには、「予防する意識」がとても大切です!
定期的なメインテナンスを心がけましょう!
お口の中のお悩みは、ぜひおとなとこどもの経堂歯科へご相談ください^ ^✨
呼吸とお口には深い関係が!?
●口呼吸の子どもが増えている?
→歯科領域では口腔器官に異常や障害がないのに、食べる・話すなどの口腔機能の発達が不十分、もしくは正常な口腔機能が獲得できていない状態を「口腔機能発達不全症」と定義します。これになる原因として、口呼吸と口唇閉鎖不全です。これらは、う蝕、歯周疾患、不正咬合といった顎口腔領域への悪影響だけでなく、アレルギー疾患や学力の低下など、小児の身体的・精神的な成長・発達の妨げとなることが指摘されてきました。日本国内の約400万人の小児が口唇閉鎖不全であると推計されます。
口呼吸とは、「安静時に口で呼吸している状態」を言います。発声や運動など多くの酸素を必要とする場合は口でも呼吸しますが、それ以外の安静時は口を閉じて鼻呼吸をするのが正しい呼吸の方法です。口呼吸は、暖まっていない乾燥した空気をいきなり吸い込むことになり、ウイルスなどの病原体が体内に侵入しやすく、喉がダメージを受けやすくなります。さらに、口腔内が乾燥するデメリットもあります。
鼻呼吸を行うためには、安静時に「上下の口唇が閉じている」「舌先が口蓋に触れている」の2つの条件が必要です。
●口呼吸・口唇閉鎖不全による歯科的・全身的弊害
→口腔内が乾燥しやすくなる、口腔周囲の筋肉の働きが悪くなる、病原体を取り込みやすいなどからこういった弊害が起こりやすくなります。
①口腔習癖、不正咬合、発音障害
②歯周病、う蝕のリスクが上がる
③口臭の原因
④前歯に外傷や色素沈着
⑤咀嚼と咀嚼回数が減少する
⑥審美性の低下
⑦アレルギー、呼吸器疾患にかかりやすくなる
●どんな問題が起きるのか??
①食べ方への影響
→口唇の周囲には沢山の筋肉が繋がっており、よく噛んで食べるとそれらの筋肉がよく動き、頬、口唇、舌が歯の表面をよく擦り、唾液が多量に出て、消化・吸収を助ける上に、自浄作用が働きます。ところが、口唇閉鎖をせず食べると、噛み切ったり、粉砕はできても、モグモグと口を左右に動かし食べ物をすりつぶすことができません。また、口呼吸している子どもが食事をするときには、呼吸と咀嚼嚥下を同時にしなければならず、息苦しくなるので口を開けたまま、クチャクチャと噛んですぐに飲み込む食べ方になります。よく噛んで飲み込む為には、口唇閉鎖がきちんとできる必要があるのです。
②鼻・喉の問題
→鼻閉が原因となり口呼吸が起こる場合があります。反対に習慣的な口呼吸や口唇閉鎖不全により、免疫システムが障害され、アレルギー性鼻炎や喘息など、鼻や喉に異常をきたす疾患を引き起こす場合もあります。
③飲食習慣
→うまく噛めず、咀嚼の回数も減るので早食いになったり、食べた後に口腔内に食物がずっと残ったりします。よく噛めないことが、軟らかいものを好むことや偏食の原因になります。
④歯・歯肉の問題
→口腔内が乾燥することで、唾液の分泌量の減少と緩衝能の低下が起こり、う蝕の原因菌も増加します。口唇閉鎖不全により、唾液の分泌量が減少すると歯周病菌が増加するので歯周疾患のリスクも高くなります。口呼吸は歯面が乾燥しやすいので、歯面の着色(特に前歯)が起こりやすくなります。口呼吸が日常化すると、本来上顎の口蓋に接触しているはずの舌背の位置が下がり、低位舌となります。舌圧がかからないため、口蓋が狭く高くなり、歯列の狭窄や下顎の後退が起こった結果、上顎前突の傾向が強くなると考えられています。あるいは、口をポカンと開けていたため、舌突出癖がつき、開口になる場合もあります。
⑤口臭
→口腔内の乾燥による唾液分泌量の減少および、口腔細菌の増加をもたらすため、口臭の原因となります。
⑥口唇の乾燥
→呼吸のたびに乾燥した空気が通過するので口唇が乾燥します。口唇に出血やひび割れがみられることもあります。
⑦顔貌への影響
→口唇閉鎖不全の小児の顔貌には、鼻が低い、口元が突出している、顎が後方に下がっているという特徴がありました。これらの特徴は3歳の時点で出現することが分かっています。
⑧全身的弊害
→小児に関しては、口呼吸になると呼吸数、血中酸素、歩行距離が低下する、喘息呼吸との関連や腹式呼吸の出現率が高く、不良姿勢、あるいは胸郭の変形を引き起こしたり、精神面への影響に関する報告もあります。
一方、成人では、口呼吸があると気管支喘息のリスクが2倍以上になり、アレルギー性鼻炎が加わると、4倍以上になると言われています。肥満や日中の眠気、睡眠時無呼吸症候群との関連も指摘されています。
●まとめ
→口呼吸や口唇閉鎖不全症は口腔機能の発達を早期から阻害する重大な要因です。これらを早期発見し、改善する事は将来起こり得る歯科的・全身的弊害を未然に防ぎ、正常な口腔機能の発達を促す有効な手段となるでしょう!!
酸蝕症について
こんにちは
おとなとこどもの経堂歯科です🦷
「酸蝕症」という言葉を聞いたことありますか?
日本人の4人に1人はこの酸蝕症と言われています。
酸蝕症とは
酸によって歯のエナメル質が溶けてしまっている状態のことを言います。
普段のお口の中は唾液の働きによって中性に保たれていますが、エナメル質は酸に弱く、酸にさらされると溶け出します(脱灰)。
溶かされたエナメル質は唾液の働きによって修復され元に戻ります(再石灰化)。
日中、歯は脱灰と再石灰化を繰り返していますが、酸性の飲食物を頻繁に口にすると再石灰化が間に合わず、エナメル質が溶けていってしまいます。
酸蝕症の原因
①胃酸
逆流性食道炎、摂食障害
②酸性の薬剤の服用
ビタミン剤
③酸の強い食品の取りすぎ
スポーツドリンク、果物、クエン酸、酢
症状
歯が透き通る
歯が丸みを帯びる
しみやすくなる
歯の色が黄色くなる
酸蝕症にならないためには
胃酸が歯に触れた後はなるべくすぐに口をゆすぎ、すこしでも酸性の状態を中和させることが良いです。
炭酸飲料水・お酢系飲料をダラダラ飲みをしないようにしましょう。
また、口に含んだときも長い時間口の中に溜めないようにしましょう。
「何を飲食しているか」よりも、「どうやって飲食しているか」が重要です。
酸性の強い飲料はダラダラと飲み続けると、口の中が酸性に傾いたままになり、歯を修復するための再石灰化が不足してしまいます。できるだけまとまった時間に取ることが大切です。
寝る前は酸性のものを飲まない
無糖であっても、フルーツティーやワイン、ビールなどは口の中が酸性に傾きます。
就寝中は唾液の分泌量が極端に少なくなる為、これが習慣化になると酸蝕症のリスクが高まります。
寝る前は、お水やお茶にしましょう。
食後のうがい・歯磨きをしましょう。
酸性のものに触れた直後の歯は柔らかくなっています。30分程度時間を置くか、水で洗口してから歯磨きをしましょう。
フッ化物を活用しましょう。
むし歯だけではなく、酸蝕症にもフッ素は有効です。フッ素入り歯磨剤やフッ素入り洗口剤を使いましょう。
まとめ
酸蝕症についてお話をしましたが、酸性の食品を食べてはいけないというわけではありません。
酸性の食品を食べる習慣があっても、歯に症状がなければ今の習慣を変える必要はありません。
酸蝕症の症状が見られたら歯科医院に受診しましょう🦷
こどものむし歯が減ってるって本当?
みなさんこんにちは!おとなとこどもの経堂歯科です🦷
子どものむし歯が激減していることを知っていますか?😊
近年、定期検診を受けに来る子どもが多いと言われています。
下のグラフはむし歯を持つ子のグラです。かなりむし歯を持つ子どもが減っていることが分かります。
保護者の意識と変化
この理由として、保護者の意識と行動の変化が挙げられます。フィリップスが2016年に実施した調査では、定期的に歯科に通院している子供たちの割合は45.4%で、通院目的の半数以上が、定期健診、フッ素塗布でした。現在、歯科へ行く目的は、むし歯治療ではなく、予防のためという方向にシフトされてきていると言えます。
これは、自治体での小児医療費助成制度の拡充によって医療費負担が軽減された事や、妊娠中から産婦人科などで赤ちゃんの口腔ケアに関する講座が開かれるなど、保護者の意識と行動の変化によるものと推測されます。
こどもの頃から正しい歯磨き習慣を!

子どもの歯磨きは、自分でしっかり磨けるようになるまでは(小学校3年生くらい)保護者のサポートが必要とされています。赤ちゃんの頃から、慌てず焦らず、ガーゼみがきなどから始め、徐々に歯ブラシに慣れさせることが大切です。しかしながら、一人みがきができるようになって、歯みがき時間を徐々に長くしても、正しい磨き方でなければ歯垢はとれません。正しい磨き方で効率的に磨くことが重要なため、お子様の年齢が上がってきた際は、手磨きだけでなく、子ども向けの電動歯ブラシを検討するのも良いかもしれません。
3.フッ素入りの歯磨き粉を使用しよう
フッ素には歯の質を強化する働きがあり、使うことでむし歯予防につながります。
毎日の正しい歯みがき習慣、むし歯にならない口腔ケアは、小さいころから身につける事が大切です。お口の健康は全身の健康と密接に関係があると言われています。お子様が生涯を通じて、むし歯のない健康な歯で、健康で豊かな生活を送れるよう、ケアをしていきたいですね。

乳幼児の「噛む力」を育てる
こんにちは(^^)おとなとこどもの経堂歯科です🦷
食べ物をよく噛んで食べて『噛む力』がつくと、虫歯予防、脳や言葉の発達、体力の向上などにも良い影響があると言われています。
子供の発達に比べて食材が柔らかすぎると、流し込むように食べてしまうため、噛む力が育ちません!
発達段階にあわせて、適切なかたさの食材を選びましょう。
噛む力をつけるおすすめの食材
スルメや昆布など極端にかたいものを食べさせようとする方もいますが、それぞれの時期の噛む力にあった食材を、よく噛んで食べさせることが大切です!
幼児期なら、ごぼう、レンコンなど食物繊維が豊富で、歯応えのある食材を食事のメニューに加えたり、大きめに切ったリンゴや、骨付き肉などを加ええ、“かじり取る”練習もさせてみてください^ ^☆
健康な歯と体作りは「よく噛む」ことから
食べ物をよく噛んで「噛む力」をつけることで、健康な歯になり、食べ物を消化吸収しやすくするだけでなく、さまざまな身体への効果が期待できます!
噛む効果の標語
『卑弥呼(ひみこ)の歯がいーぜ!』
(ひ) 肥満予防
よく噛んで食べることで、脳の満腹中枢が働き、満腹感が得られて食べすぎを防止することが出来ます。
(み) 味覚の発達
よく噛んで味わうことで食べ物本来の味がよくわかり、味覚が発達します。
(こ) 言葉の発音がはっきり
口の周りの筋肉が鍛えられて、口をはっきりと開けて綺麗に発音できるようになります。
(の) 脳の発達
噛むことによる刺激が脳細胞の働きを活発にし、子供の知育を助けます。
(は) 歯の病気を防ぐ
噛むことで抗菌作用のある唾液がたくさん分泌され、虫歯や歯周病を防いでくれます。
(が) がんの予防
唾液中の酵素には発がん物質の作用を打ち消す働きがあると言われています。
(いー) 胃腸の働きを促進
噛むことで消化酵素の分泌が促進され、胃腸の消化を助けます。
(ぜ) 全身の体力向上と全力投球
健康な歯があってこそ、ここぞという時に歯を食いしばって力を出すことが出来ます。
よく噛むポイント
①急いで食べない
ゆっくりと噛みしめて、味わいながら食べましょう!食べ物よってかみごたえは違いますが、特にかみごたえのある食べ物は、一口30回を目安によく噛んで食べましょう。
②飲み物で流しこまない
食べ物が口に入っている間は、飲み物や汁物などの水分をとらないようにします。飲み物流し込むと、食べた物が十分細かくならないうちに胃に送られ消化に悪いためです。
健康な歯は、噛む力を養うことで育まれます!
発達に応じたかたさの食材をよく噛んで食べましょう!
エアフローとはどんなクリーニング?
こんにちは🌞おとなとこどもの経堂歯科です❗️🌈
今回は当院でできるクリーニングについてご説明します🐭
エアフローとはどんなクリーニング?
エアフローとは、とても細かなパウダー状の粒子を歯に吹き付けることで、着色汚れやプラーク(歯垢)を取り除くクリーニングの一つです。とても細かな粒子が歯と歯の間にも行き届くため、セルフケアでは取り切れないこびりついた汚れまでしっかりとクリーニングすることが出来ます。
↓エアフロー症例写真
通常のクリーニングとの違いは?
歯面清掃する際には、一般的にポリッシングブラシやラバーカップといった器具を使用します。こちらもセルフケアでは落とせない汚れやプラーク(歯垢)を綺麗に除去します。
ですが、着色が濃い方はこのクリーニング方法では綺麗になる限界があります。
そこでオススメなのが今日ご説明するエアフローです。
エアフローは表面を傷つけることがほとんどなく、摩耗もありません。
エアフローはこんな方におすすめ
①歯のすき間や着色汚れが気になる方
②歯列矯正中の方
③補綴物と天然歯のすき間の着色や汚れが気になる方
細かい粒子が歯ブラシでは届かない部分までしっかりときれいにしてくれます。頑固な着色汚れ、タバコのヤニで悩んでいる方は一度エアフローのクリーニングをおすすめします!
ワイヤー矯正中の方やインビザライン矯正中の方は、器具の周り清掃が非常に困難です。その点エアフローは器具と歯の間の清掃もきれいに簡単に行うことが可能です。
エアフローのメリット・デメリット
①エアフローのメリット
エアフローは歯ブラシでは届かない歯間部や補綴物の周り、矯正器具などの周りなどの汚れや歯石、頑固な着色汚れも落とすことが可能です。超音波チップや研磨剤を使用せず、細かなパウダーの粒子を吹き付けるので、歯や補綴物への侵襲を最小限に優しくクリーニングすることが可能です。歯面を摩耗せずエナメル質の状態を保つため、施術度は歯面も滑らかでプラークの再付着を抑制できます。
②エアフローのデメリット
すごく細かな粒子とお水を勢いよく吹き付けて汚れを落としていくため、歯茎や舌に当たるとチクッとした痛みを感じることがります。知覚過敏の症状がある方はしみる可能性があります。歯の着色やプラークなどの汚れは落とせますが、歯そのものの色を変える施術ではありません。(ホワイトニングとは違います。)
そして、下記の場合は適応外となる場合があります。
・呼吸器疾患をお持ちの方
・放射線治療中の方
・妊娠中、授乳中の方
・ナトリウム摂取制限を必要とする方
・塩化セチルピリジニウム(CPC)やエリスリトールにアレルギーのある方
まとめ
歯や歯周病予防には、日々の歯磨きが大切です。しかし、矯正器具や元々の歯並びが原因で歯磨きを頑張っていても知らず知らずのうちにプラーク(歯垢)は溜まっていきます。エアフローは短時間で口の中全体を綺麗にできます。また、エアフローは、コーヒー・紅茶・赤ワイン・タバコのヤニも効率的に落とせます。
自費のクリーニングになる歯科医院が多いと思いますが、当院は保険診療内でエアフローを受けることができます😀
エアフロー気になっているが料金が高くて…とお考えの方は一度当院に来てみてはいかがですか?😀
元々の歯並びのせいで着色しやすい方、汚れがつきやすい方、当院はインビザライン矯正も行っています❗️LINE予約も行っておりますのでお気軽にお声掛けください☺️
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